後編では、⑧から⑬の6種類のルアーのご紹介です。
①から⑦の7種類のルアーは、前編にてご紹介しています。
尚、この記事内容を動画でも説明しています。
⑧ ハイピッチャー
OSPから2004年に発売されたスピナーベイト。スピナーベイトでどれか一つを選べと言われたら、おそらくこれを選ぶと思います。
サイズはどの重さを選んでも同じ大きさでコンパクトに収められている。コストも安く、耐久性も高いので、オカッパりアングラーには非常に助かる。それでいて、良く釣れる。
OSPの社長の並木俊成バスプロが開発していますが、フックポイントを若干、上向きにすることで、フッキング率を上げてたりとか、ブレードを厚く重くして、しっかりとした波動を出すことで、集魚力を高めてたりとか、色々と工夫されています。
私の場合、8/3オンスか1/2オンスを選ぶことが多いですね。基本、8/3オンスを使用することが多いですが、浅くても、遠くへ飛ばしたい時は、たとえガーグリング等の表層引きであっても1/2オンスを使用します。ブレードの色は、天候や時間によって使い分けます。朝早い時間や、夕方或いは、曇天、雨模様といった光量が少ない時は、シルバー色。昼間や、晴れ間が多く光量が多い場合は、ゴールド色を選ぶといった感じです。どちらでも通用するように、シルバーとゴールドのセットカラーを選ぶこともあります。
中層、ボトム、或いは、ガーグリングといった表層引きでも良く釣れます。シャロ―エリアで、表層引きの際は、着水直後に即喰ってくる場合もあるので、サイドスローにて、シャラポワンと軽めに着水させるように、気を使っています。以前、釣りビジョンにて、菊元バスプロが申しておりました。
それと、もう一つ。 トレーラーフックとトレーラーワームは一応、付けるようにしています。
トレーラーフックはハヤブサを使用することが多いです。 又、トレーラーワームに関しては、特にこれといってこだわりはなく、なんでも良いのではないでしょうか。敢えて言うならば、スカートの色と大きく異なる色はあまり使用しないように気をつけています。
⑨ Dゾーン
エバーグリーン社が2000年に発売したスピナーベイト。清水盛三バスプロが、トーナメント用にと開発したルアーです。メーカーによれば、最大の特徴は、限界まで細くされたワイヤーアーム。細さに加え、カービングされた特殊形状のアームが、強いバイブレーションを生み出し、バスを誘う。またワイヤーアームが細いことによって、高いフッキング率を誇っているとのこと。
確かに、このDゾーンも、前述のハイピッチャーと同じく良く釣れます。ブレード回転の安定性は、ハイピッチャーよりは上だと個人的には思っています。特徴である細いワイヤーアームは、少し脆い印象を受けますが、思ったほど脆くはなく、今のところ壊れたことはありません。
上述のハイピッチャーにも言える事ですが、スピナーベイトにしか反応しないバスも確実にいるので、現場では必ず使用してみることが多いです。 ミノー、シャッド系もダメ、ワーム系でもダメな時に、試しにスピナーベイトを投げたら、複数本釣れたという経験を今までに何度もしています。
尚、上述のハイピッチャーと違い、このDゾーンでは、トレーラーフックはつけますが、トレーラーワームは何故かつけずに使用していますが、それでも普通に釣れています。
⑩ ドライブシャッド
OSPから発売されているシャッドテールワームです。
川村光太郎バスプロが開発したワームなんですね。最近知りました。
昨年にかかわらず、このルアーには大変お世話になっています。昨年もその前の年も50㎝オーバーのバスを複数本、釣り上げました。ラインナップは3.5インチ、4インチ、4.5インチ、6インチの4種類ですが、その中でも、4.5インチをメインに、シャローエリアにてノーシンカーで使用することが多いです。30㎝弱も釣れますが、比較的、良型のバスがヒットすることが多く、確実にバスのアベレージサイズが上がりました。
色は黒っぽいカラーかライムチャート系を良く使用します。
投げては一旦ボトムまで沈めて、着底したら、あとは、多少ラインにたるみを持たせながら、ゆっくり引いてくる感じです。テールが動く最低限のスピードで巻くことが多いです。
ノーシンカーでも、フォーリング中、自発的にテールが動く事で、その間のバイトも良くあり気をぬけません。又、そうした時に限ってデカバスであることが多いです。
ゆっくりと引いてくる間のバイトは突然です。たるませていたラインが突然張り、竿先にもゴンっとくるので、瞬間的に少しラインを送り込ませ、バスの重みを感じるや否や大きく合わせます。
深い場所では、4g程度のバレットシンカーを用いたテキサスリグやウエイテッドフックを使用したり、スイムジグのトレーラーにして使用したりしています。
⑪ フリックシェイク
ジャッカル社から10年以上も前に発売されたワーム。メーカーHPにて、「ストレートワームにあえてカーブをつけるというコンセプトから生まれる複雑で艶めかしいロールの効いたアクションでバスを魅了」とありますが、全くその通りですね。カーブをつけるという発想は思いつきそうで意外と思い浮かばないんですよね。私がこのワームをまともに使いだしたのは、去年の秋口、それも11月にはいってからと経験は浅いですが、良く釣れるので、お気に入りの一つとなりました。
実は、3年ほど前に使用したこともあるのですが、マス針を中間付近でなく、ヘッド部分につけて使用したところ、非常に身切れが多かったので、即、1パッケージ分のワームを使い切ってしまい、それから毛嫌いしていたのです。
しかし、ネットなんかで、青野ダムでフリックシェイクで釣っている記事をたまに見る機会もあり、優秀なワームだろうなとは、何となく思っていました。
たまたま釣具屋で、手にとり、購入。イメージとしては、後述のゲイリーは、ヘッドへ針をかけて使用するから、フリックシェイクは、ワッキーにでもして使用してみようかなという軽いノリでした。
実際に青野ダムにて、如何なる巻き物を使用してもバイトが中々得られない中、試しにと、このワームをノーシンカーのワッキー掛けにして使用してみたところ、いきなり巨大バスがヒットしてくるではないですか。残念ながら、ラインブレークで手にすることはできませんでしたが、そのあとも、バイトは続き、サイズは大したことありませんが、その日は4匹釣れました。
後日も同じように、青野ダムにて、ハードルアー類で調子が上がらないときに、このワームを使用して5匹釣れたこともあり、自分にとっては、なくてはならないルアーになりつつあります。
これらの実釣動画は、YouTubeにもアップしています。
マス針で、針むき出しで使用するため、完全にボトムまで沈ませずに、表層から中層付近を細かくシェイクさせる事が多いです。竿先を通して手元に微かなあたりを感じたら、即合わせか少し待って合わせるかでヒットに持ち込みます。
⑫ ゲイリーヤマモト 4インチ カットテールワーム
約40年も前から、活躍しているロングセラーワーム。私がバス釣りを始めた頃とほぼ同じ位ですので、改めて、その息の長さを感じざるを得ません。
このワームにも随分と助けられてきました。最後の神頼みとして、他のルアーで中々釣れないときに、このルアーの出番となる機会が多いです。
基本、ハードプラグ等の巻き物で釣りたい想いが強いのですが、中々苦戦してしまうと、バスの顔だけでも拝んでおきたい、出来れば1匹でも釣っておきたいと思ってしまうんですよね。
そんな弱気になったときの私の最大の味方。それが、このカットテールワームです。サイズはほぼ100%、4インチを使用することが多いです。
ほぼ100%、ヘッド部分にマス針をかましてのノーシンカーで使用します。
針むき出しでの使用の為、上述のフリックシェイクと同様、完全にボトムまでは沈めず、その手前で、シャクリとフォールを繰り返し、中層付近から、表層付近をトレースします。
私にとって、フリックシェイクはミミズに近い動き、このカットテールワームはベイトを意識してのアクションの為、小刻みなシェイクはほとんどしません。フォール中の動きは艶めかしく漂い、少し強めにシャクる事で、一瞬、バスの視界から消えさせて、ようやく再度ワームの存在に気付いたバスが、リアクションで思わず口を使うといった戦略です。
小バスの割合が多いですが、たまにランカーサイズも釣れる事があるので、気を抜けません。
タックルは、ウルトラライトのロッドに、スピニングリールの2500番、ラインはフロロの6ポンドを使用します。他の小型ミノーやシャッド系も同じタックルを使用しています。
⑬ 青木虫ミッド1.7インチ
この虫系ルアーも実は、昨年から使い始めたルアーですが、早くもお気に入りのルアーになりました。以前は、フィッシュアロー社のエアバッグバグ等を使用していました。
メーカーHPに、「ボディ素材にバークレイ独自の新素材(U.L.D.T.マテリアル)を採用。特長は、耐久性が高く、かつ浮力が高く、水中で時間が経っても浮力の変化が生じない」とあります。実際に触った感じでは硬めで密度の濃いスポンジ的な印象で、他の青木虫や上述のエアバッグバグ等と違い、中に水が入り込みにくいので、水抜きをする頻度が少なく、使い易いです。
他のトップウオータープラグと違い、2.5gと軽く、素材もソフトな為、着水音も小さめで、バスを必要以上にびっくりさせることもありません。又、小さくてソフトな割には、ポップ音もきっちり出ますので、そこそこのアピールもしてくれます。
実際に、何度か、青野ダム、千刈ダムにおいて、明らかに水面しか意識してないような時で、ワームにもミノー系にもあたりが無いというような状態がありました。にも関わらず、他のトップウオータープラグ(ポッパーや羽根モノ等)にも出ないといった厳しい状況の中、この青木虫ミッドだけには反応してくれて、坊主を免れたといった事が何度かありました。そういう意味で、外せないルアーの一つとなっています。
以上で、昨年活躍したルアー13種類の紹介を終わります。
バスも年を重ねる毎に賢くなっていきます。 そういった中、安定して何十年にも渡って、現役で活躍し続けるルアーもあります。本当に凄いですね。
各メーカーさんも、そのようなルアーを目指して、日々、工夫を凝らしたルアーを開発、販売されていると思います。 釣具屋に行けば、沢山の新商品も交じって陳列されています。その中から、色んなルアーを買っては試し、自分に合うルアーを見つけていく作業って、楽しいですが大変ですよね。 予算に限りもありますしね。 私も試せていないルアーの方が多いです。
人によって、得意、不得意、好き嫌いがあるので、各自、ご自身に合うルアーを見つけていくことになると思いますが、皆様のルアー購入の参考に少しでもお役立ち出来れば幸いです。
今年はどんなルアーが活躍してくれるのか、今から楽しみですね。
それでは、See you next time.
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